インドシナ

通常は旧仏領インドシナを指し、フランスのベトナム侵略は1858年のツーラン攻撃に始まり、まずコーチシナの一部を直轄植民地とし、続いてカンボジアを保護領、アンナンを保護国、トンキンを保護領、ラオスのルアンプラバン王国を保護国、その他を直轄植民地とし、これらベトナム、ラオス、カンポジア諸地域によって、インドシナ連邦を1899年に形成しました。フランスはまずベトナムを開発し、ここを足場にしてインドシナを儲かる植民地に仕立てていきましたが、第二次大戦勃発の前年、1940年9月、日本軍は、ハノイから中国へ通ずるいわゆる援蒋ルート遮断を理由に、中国から南下してベトナム北部へ侵攻しました。1945年3月9日の日本軍のクーデクー、三・九事件で、インドシナは名実ともに日本軍の支配下に置かれました。同9月2日ベトナム民主共和国が独立しましたが、翌46年12月からフランスの再侵略があり、インドシナ全域が戦場となりました。54年7月、ジュネーブ協定によるインドシナ戦争体戦成立後は、フランスに替わって、アメリカが、まず南ベトナムに新植民地主義的侵略を行い、65年以来しだいに戦火は拡大し、70年4月にカンボジア、71年2月にラオス南部へ、アメリカと南ベトナム政府軍が侵攻し、戦局政局二つの画でインドシナ問題は全世界の関心の焦点となりました。ベトナム・ラオスの和平は成立しましたが、カンボジアでは激しい解放闘争がようやく最終段階に近付いていました。

インドシナとベトナム戦争

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