ベトナム和平四条件

ベトナム戦争の解決に関して、1965年4月10日、ベトナム民主共和国国会にファン・バン・ドン首相が提案し、満場一致で採択された四条件がベトナム和平四条件です。ベトナム人民の基本的な民族的権利、独立・主権・統一・領土保全を認め、アメリカは北ベトナムに対するあらゆる戦争行動を止め、その領土主権に対するあらゆる侵害を完全に停止すること。ジュネーブ協定に基づいてベトナムが暫定的に二つの地域に分かれている間は、両地域はいかなる外国とも、いかなる軍事同盟をも結ばず、いずれの地域にも外国の軍事基地、軍隊、軍事要員等を置くことはできない。南ベトナムの間題は、南ベトナム解放民族戦線の網領に基づいて南ベトナム人民自身によって解決し、外国の干渉は許されない。ベトナムの平和的統一の実現は、南北両地域のベトナム人民によって解決され、外国による干渉は許されない。この両条件は、南ベトナム解放民族戦線によっても完全に支待され、また、北ベトナムは、66年1月24日付のホー・チ・ミン主席の世界各国首脳宛の書簡をはじめ、機会あるごとにこの立場を明らかにしており、ベトナム和平の基本的条件とされました。

インドシナとベトナム戦争

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