和平提案補足の八項目

1970年9月17日、第84回パリ和平拡大会談で、南ベトナム共和国臨時革命政府首席代表グエン・チ・ビン女史から、先の南ベトナム解放民族戦線十項目をさらに明確化し、細目を盛った補足的提案として示されたものです。アメリカ政府が1971年6月30日までに、南ベトナムがらアメリカ軍及び同盟軍が完全に撤退することを宣言する場合には、解放人民武装勢力は、その撤退行動の過程でアメリカ軍および同盟軍に攻撃を仕掛けることを止め、さらに関係諸国は直ちにつぎの諸点について討議に入るものとする。アメリカ軍、両盟軍の南ベトナムからの完全撤退についての安全を保障する間題、捕虜釈放問題、南ベトナムにおけるベトナム人武装勢力の問題については、べトナム人関係諸勢力自身によって解決される。南ベトナムにおける永続的平和のためには、チュー大統領、キ副大統領、キエム首相を除いた政府をサイゴンに樹立することが必要である。南ベトナム人民は、総選挙によって自らその政権を決定するであろう。臨時連合政府は次の三構成分子で組閣されるであろう。例臨時革命政府に属する者、句サイゴン政府に属するが、平和・独立・中立・民主主義のために役立つと意見表示する者で、他の政治・宗教勢力や流派に属するが、平和・独立・中立・民主主義の側に立つと意見表示する者で、外国居住者を含む。南北ベトナムの再統一については、強制や領土併合によらず、外国の干渉を受けることのない討議と合意に基づく平和手段によって実現される。パリ会談当事者は、合意に達した協定を尊重し、これを正しく実施することを保障する手段について討議する。戦闘の停止と平和の回復についての協定が調印された後、会談当事者は南ベトナムにおける停戦のために作成された協定を実施に移す。

インドシナとベトナム戦争

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