ベトミン

ベトミンとはベトナム独立同盟会の略称で、フランス及び日本に対する民族解放の戦いに、ベトナム各階層の広範な人民と、各少数民族の革命勢力を結集するため、１９４１年５月１９日に設立された統一戦線組織です。したがってベトミンの名で北ベトチムを代表させる呼び方は誤りになります。ベトミンは民族解放のスローガンを掲げるとともに、あらゆる分野での仕事を早め、武装蜂起の準備をし、武装組織の指導を強め、ゲリラ戦の根拠地を造ることを決定し、これに参加の大衆団体は、国を救うことを重要な目的とする意味で、救国の名を付けました。労働者救国会、農民救国会等々。これは南ベトナム解放民族戦線参加の大衆団体が、解放の名を上に冠したのと似ています。解放労働者協会、解放農民協会等等。その革命的伝統は、リエン・ベト戦線を経て、ペトナム祖国戦線に引きつがれ、５５年９月に発展的に解消しました。