南ベトナム

南ベトナムは正確にはベトナム共和国で、独立したベトナム民主共和国とフランスとの戦争の過程で、フランスは親仏的なバオダイ旧安南帝との交渉を行い、1949年6月にフランス連合の枠内で、バオダイを元首とするベトナム国が成立しました。50年に中国、ソ連などが北のホー・チ・ミン政権を正式に承認したのにつづいて、仏、米、英がベトナム国を承認しました。ジュネーブ協定成立の直前、ゴ・ディン・ジェムがベトナム国の首相となり、休戦後もアメリカはジェムを積極的に支持しました。55年10月23日、フランス派のバオダイとアメリカ派のジェムの間に国家元首を争う国民投票が行われて、ジェムが勝利しました。ジェムは10月26日、自ら大統領の地位につき、新憲法を公布、ベトナム共和国が成立しました。ジェム政権は、63年11月1日、クーデターで倒れましたが、その後にもアメリカの軍事・経済援助のもとにベトナム共和国は及んでいました。

インドシナとベトナム戦争

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